●● 私の青空 ●●
 

 

実在するのは、こんな人?!

ドラマ「私の青空」には、ヒロイン・なずなを取り巻く
人間味あふれた人物たちが、続々登場します。
しかーし、本州最北端の町に実在する人物も、なかなかどすこい負けてはいない。
その熱い生きざまを、完全公開いたします!

大間にいるのは、こんな漁協組合長/浜端廣文
大間にいるのは、こんなマグロトラック運転手/島研一

 

 

加賀まりこさん演じる「北山珠江」はこんな人
辰男に惚れられ、大間に嫁に来たちゃきちゃきの江戸っ子。
漁協婦人部に所属。
「大間ベコ餅隊」を結成して、大間名物「ベコ餅」を、銀座で配布。

一方、本州最北端の町にいるのは…

 

大間町漁協女性部会(旧婦人部)・会長 熊谷ヒサ子 昭和22年生まれ

「風呂とメシだけは、自分の時間。だから腹いっぱい、食べるのさ」こぼれそうな目ん玉と、豪快な笑顔。大間のおかーちゃんのリーダー。みんなに元気をくれる人。かまどを男にまかせてられない!と立ち上がり、町議会議員としても10年目。勢いは止まらないのだ。

 

私のパワーが、爆発しちゃったのよー。

よさこいソーラン祭りで盛り上がっている本場・札幌に行ってきたらしい。「いやー、あんべ悪がったでー(ほんとに、気分が悪かったわよ)。自分でも踊りたくて、踊りたくてー」このときから、気持ちはくすぶっていた。大間でよさこいソーランチームを作りたいと。そこに「私の青空」がやってきた。爆発しない訳がない、ヒサ子さんパワー。そこから先がすごかった。あっという間に町の施設を特産品の即売所に変身させ、漁師のおかーちゃん総動員で、サービス、サービス。町民集めての「マグロ勉強会」に「ベコ餅づくり教室」。そうこうしているうちに、とうとうよさこいソーランが始まった。ヒサ子パワーに引っぱられて、続々と練習会に集まってきた大間のおかーちゃんたち。題して「マグロこいこいソーラン」。キレ味鋭いダイナマイトボディで、マグロ一本釣りの力強さを表現。おかーちゃんたちも、爆発しちゃったのだ。

 


ヒサ子さんがみんなに呼びかけて、夜7時から行われた
「マグロこいこいソーラン」練習会。日を追うごとに参加者が増え
とうとう100人以上がさわやかな汗を流した。
初ステージは、8月14日のブルーマリン・フェスティバル。

 

初選挙。看板書くのも自分、うぐいす嬢も自分。

今ではエンジン全開のヒサ子さんだが、だんなさんの理解を得るまでが大変だった。結婚して10年は極めておとなしく、お子さんが成長するやいなや「よーし、わっためがすどー(徹底的にやるぞ)」と思ったらしい。漁協婦人部のリーダーとして活躍。一方で、その限界も感じた。町のかまどを男だけに任せてはいられない、と町議会へ打って出ることを決意。それから3カ月、だんなさんを説得しつづけた。畳に手をついて、頼んで頼んで。根負けしただんなさんが、こう言ったらしい。「応援もしない!一票も入れない!それでもいいなら、やれ!」よーし、ありがとー!金をかけない選挙を、男に見せてやらねばならぬと、燃えた燃えた。看板も手作り、「熊谷ひさこー、熊谷ひさこでございますうー」と、選挙カーも自分でやった。小学生までが選挙に関心を持ってしまい、「ひさこぉー、ひさこぉー」と手を振った。見事、当選!現在3期目に突入しているが、選挙のたびに話題を振りまく。むつ下北で、ヒサ子さん以外の女性議員は、いまだに誕生していない。

 

マグロにこだわって、町おこし。

「やると決めたことは、絶対やり通すからね!」というヒサ子さん。大間産マグロを引っさげて築地に乗り込み、解体ショーをやってるかたわらで、マグロこいこいソーランを踊りまくりたいと。ああヒサ子さん、こぼれそうな瞳がギラギラしているよ。ああ、築地で踊っているおかーちゃんたちが、目に浮かぶ。「とにかく今、火を付けないと。ぼやっとしてらいねんだえ。ほれ、歩くのも張り切って歩かないと!」

どんですか?なんか、元気出てきたでしょ?

 


「かっちゃの即売所」にて、気合い一発!
ヒサ子さんがいるところに、元気パワーがあふれる。
いやーしかし、漁師ハチマキがこれほど似合う人は、他にいないねー。

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