ほんとに竹中さんがやって来た日!<2002.7.21>
写真:シンジエビコ

その日の朝になってから、たらこのところに村口オヤジから電話があったらしい。「歓迎の看板つぐるして、オメ、字ぃー書げ」。っつーことで、たらこ8段の書で「へいへい(ハートマーク)へいちゃん」の歓迎看板、できあがり。

迎える場所は、隣村・易国間にある村口オヤジのギャラリー。すでに大間警察のサトウさん待機。対話に参加するわいど5人も待機。30分前には内閣府のスタッフのかたがた到着。マスコミ関係者がわらわら集合。ものものしく盛り上がるなか、いよいよ竹中さんを乗せた車がやってきました!

「うわっ、参ったな〜」へいちゃんの目はそう言っているようでした。へへへ、軽いジャブですよ竹中さん。ささ、こちらへどうぞ、とギャラリーの中に誘う。え?ここ?という感じで、竹中さんは0.01秒ぐらい戸惑った様子だったのを、わいどは見逃さなかった。すまし顔の町の施設じゃなくて、あえてこじんまりしたギャラリー。青森ヒバの香りに包まれながらの対話。これも一流の田舎。
 
去年のタウンミーティングは青森会場が皮切りで、その中での「一流の田舎」という考え方が印象深くて、成熟した社会の考え方だと思っていて、その発言のお礼を兼ねて来たんですよ〜ってなことを竹中さんがおっしゃった。その勢いで、対話に突入してしまったのですが、あとから考えると自己紹介すらしてないぞーわいど。

遅まきながら、ここで紹介しておきます。対話に参加したのは、村口オヤジこと村口要太郎さん(村口産業の社長)、目玉星人こと金澤満春さん、商工会から竹村勇司さん、そしてあおぞら組のバクダン女・古川たらこ、とわいの5人。

こちらからは、初めてのチャレンジだった「大間超マグロ祭り」のことやら、コンビニ跡を有志で改造して超・店鋪を作る取り組みやらの話をしました。ざっくばらんなもろもろの対話の中で、いきなり竹中さんから投げかけられた質問。「地域通貨について、勉強はしてますか?」はひ〜〜。頭まっしろごめんなさいお代官さま状態のわい。この瞬間から今日まで、わいの中で「地域通貨」というワードがずーーっと呪文のように引っかかっておるのでした。

場がどんどん和んでいくなか。村口オヤジがとうとうある質問をかましました。「竹中さん、このネクタイ、なんか気になりませんか?」「いや〜最初からずーーっと気になってたんですよ」と竹中さん。実は、青森ヒバで作った靴べらのようなネクタイを村口オヤジと目玉星人がしていたのでありました。

この瞬間、ネクタイのネーミングが決定!!「気になるネクタイ」。せっかくだからとプレゼント。このあと竹中さんは、フェリーに乗るまでずっと、気になるネクタイをしてくれたのでありました。っつーか、もともとしてたネクタイより、よっぽど似合っていたのでありました。

ここだけの話。竹中さんはしゃべり出すと止まらないという噂を聞いていたので、話が長くなったらチン!と鳴らすための鐘を、テーブルにあげておいたのでありました。結局、使うことはなかったけど。しかし、なんでこんなものまで持っているのだ村口オヤジ恐るべし。

さて、視察に突入。わいの車が先導になって、その後ろに竹中さん・SP・秘書官車。その後ろに警察車2台と内閣府車。その後ろにマスコミ車がわらわら。軍団が移動していきました。ひえーーー!

向かった先は、使われなくなったコンビニ店鋪。ここを自分たちのアイディアで改造して、超・店鋪を展開しようとしている訳なんです。メンバーは風間浦村のかっちゃたち、漁師さん、村口オヤジ、たらことわい。ゆくゆくはネット放送局にしよう!という野望で、わいどはドリーミングしとりますが、現状は店の前側を慌ててそうじしただけ。遅れておるのです計画が。ここでも竹中さんは、一つの呪文を残していきました。「ここは、通貨造幣局になるかも知れませんね」。

このあと軍団は、大間超マグロ祭りの会場として使われている旧・冷蔵庫、通称キューレイへ。マグロ漁ウォッチングの名ガイドとして活躍した「かねたまるのおっちゃ」が待ち構えておりました。 

「ちゃんと、服、着ていがねんでーー!!」と、家に帰ってかっちゃに怒られたらしい。飾らずに、いつものおっちゃのままで出迎える。これもまた一流の田舎。

竹村さんが調達してきたアワビやら、目玉星人が隠しもっていた必殺のノドツコが、ヤキヤキくんの上で踊っておりました。アニが捕ってきてくれたソイと、漁が始まった大間マグロが、紅白の刺身になっておりました。竹中さんはもちろん、秘書官さん、内閣府のかたがたの食べっぷりも、きもぢいがった〜。

竹中さんの親しみやすさ、人を腰くだけにする笑顔って、誰かに似てるよな〜と思っていたら、わかったわかった。うっちゃんなんちゃんの「うっちゃん」に似てる。エビ姉に言ってみたら「わがる!わがる!うっちゃんのお兄さんって感じだよの〜!」だって。ほんとに、そうなんですよ、みなさん。

前の日は弘前でタウンミーティング。ほいで八戸で公務して、今日は朝から移動、視察。「一人だけ座るのもな〜」と遠慮する竹中さんをむりやり座らせ、あおぞら組の面々ともふれあい。しばし、なごみました。「役場は、何人ぐらいいるんですか?」と、それでも鋭いリサーチをかます竹中さん。

「そろそろフェリーの時間ですが…」と内閣府のかたに促され、あわててスペシャル記念の大間Tを渡すの儀に入りました。アイロンプリントで作った、マグロ一筋Tのプロトタイプ。ヘイちゃん、着てくれるかな〜着る機会はねーべな〜。予算委員会なんかで、上着の下からちろっと「マグロ一筋」が見えたらいいな〜。さすがに無理でしょう。
フェリーで函館に渡り、そっから飛行機で帰る予定の竹中さん。とどめは、ヘイちゃん涙!涙!の旗ふりお見送り。旗ふりウーマンパワーが集合。言わずもがなですね。フェリーに乗り込むときに「甲板に出てきてくださいね!」とお願いしたら、ちゃんと出てきてくれました。

ここであることに気づいてしまった。記念写真を撮ってなーーーーい!!!ほんとはキューレイでも一発、押さえとくはずだったのに。とにかく撮らなきゃ!撮らねばならん!ということに。ちゃんと竹中さんも入っております。ほれほれ、甲板で手を振ってる人。涙が出るほど律儀なヘイちゃんでありました。 

実はこのフェリーに、新潟から来たという団体さんが乗っとりましてな。最初は全く気づかなかった訳なんです、竹中さんの存在を。ほいで、わいどが記念写真を撮ったりなんかしているうちに、とうとう一人のかっちゃが見つけちまったのよ。そして、みるみるうちにかっちゃ軍団に囲まれる竹中さんの図。はい、こちら!
いよいよフェリー出港!「へばの〜!」「まだ来せよ〜ゼミ合宿にーーー!」ずーーっと手を振りつづけてくれる竹中さん。お約束の赤灯台でも、男組が旗ふり。報告によれば、最後の最後までずーーーーーっと手を振りつづけてくれてたらしい。こっちが涙。
短かったような長かったような2時間ちょっと。大臣は、なにかを感じてくれたでしょうか…。
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